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書評 部下を酸化させない育て方 部下もワインも育て方次第 【2016】

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まいど、ご訪問ありがとうございます。なまけタイガーです^^

 

リーダーの本や部下育成法の本色々とありますが、「ワインづくりの心得を生かす部下を酸化させない育て方」という斬新さに吸い寄せられました。

 

みなさんは、ワインが酸化するとどうなるかご存知ですか?勘違いしていましたが、「酸っぱくはならない」そうです。この情報だけでもう、惹きつけられますね。

 

著者

井上雅夫さん

ワイン醸造家、職場心理コンサルタント、産業カウンセラー。カリフォルニアワイナリー代表取締役社長。

 

23年間アメリカで仕事をされ、多国籍の強者部下たちとワインを育成・熟成してきた実績をもつ。

 

現在は、秩父市にて「兎田ワイナリー」の醸造長としてワインづくりを続けている。

 

ワインと人材の育成・熟成のプロフェッショナルというところですね。

 

書評

 

本書は、ワイン醸造家である著者によりワインのウンチクがたくさん語られています。

 

そして、美味しいワインの作り方と人材育成は共通しているという斬新な視点で、部下の育成~熟成~独立(出荷)までの方法が語られています。

 

正直、僕はワインを全然飲まないため知識はほぼゼロという状況でしたので、随所で語られているワインの作り方やウンチクが面白かったです。

 

ワイン好きの方には常識なのかもしれませんが、同じワインでもグラスが変わるだけで味わいが変わるということに驚きました。

 

以下に、私が印象に残った部分をまとめます( ・`ω・´)

 

【】内は書籍より引用

 

①部下が酸化するって何?

 

冒頭でも少し触れましたが、ワインが酸化した場合には

 

【以下、1~5は引用】

 

1風味が落ちる

2味が単調になる

3色が変わる(褐変する)

4ボディが薄っぺらになる

5ツンと鼻をつく異臭を放つ

 

これを部下に置き換えると

 

1個性が光らなくなる

2働きぶりが単調になる

3雰囲気が暗くなる

4人間性が薄っぺらになる

5言動が鼻につくようになる

となる。

 

酸化とは熟成の過程で起こる現象のことを言います。

 

熟成するために酸化は必要な過程ではあるものの、刺激の仕方や管理方法を誤ると一気に酸化してダメになってしまうこともあるという。

 

いきなり部下を放り出したりせず、見守りつつ、少しずつサポートしながらじっくり熟成させることで熟成を促すことの重要さを説明されていた。

 

②育成と熟成

 

ワインには実は完成品がない。瓶詰された時点でベストな状態で出荷はされるが、その後も熟成はずっと続く。つまり、熟成し続けている。

 

これを部下育成に置き換えて考える。

 

「教えることは全て教え、すべて習得させた」(熟成したから)といって、完全に放り出してしまう上司がいる。

 

しかし、それはあくまで上司が設定したゴールを達成しただけであって、部下のゴールは達成されていない(熟成されていない)

 

部下は、熟成を続けていくということです。

 

育てた後にいかに熟成させてあげるかによって美味しいワイン(できの良い部下)が完成するということですね。

 

そのためには「自分の力で歩んでいきなさい」と言っておきながら、さりげなく部下が熟成しやすいように環境を整えてあげる必要がある。

 

【部下が「熟成」していくその時々を、良い時も悪い時も上司のあなたは味わい尽くしてあげるのです。そうして部下が、「自分で熟成し続けようとする力」を身につけた時、上司の役割は完了します。】

 

③しっかりワイン(部下)を味わうこと

 

相性の悪い部下や生意気で好きになれない部下は、どこにでもいるものですよね。

 

だからといって「食わず嫌い」のまま突き放してしまうのではなく、しっかり「味わう」必要があるという。

 

ワインのテイスティングでは、「まず良いところを探す」ことから始めるのが特徴だそうです。

 

同様に、ダメなところも探しますが、「ダメなところをどのようにカバーできるか」「原因は何か」を追求することも忘れません。

 

これを部下に置き換えて考えると

 

現状、こういったダメなところ、欠点があるとしても熟成させていけばどのように変化させられるだろうかと考えてみる。

 

すでに味のあるクセの強い部下だったとしても、それらの個性を見極め、熟成のさせていくことで劇的な変貌をさせることができる。

 

ワインも部下も、生産地や味などそれぞれに特徴がある。

 

その特徴に興味をもつか、目を背けるかによって熟成具合が大きく変わるということを表しているのだと感じますね。

 

まとめのひとこと

 

冒頭でも書きましたが、実はワインはグラスが変わるだけで味わいが変わったと感じられることが多いそうです。

 

これを人に置き換えると、部下の持ち味を発揮させるにも職場の環境も大事だということを表していると感じます。

 

部下の育て方(育成法)によって熟成度が変わるということもさることながら、部下の持ち味を発揮しやすい環境(グラス)を見極めてあげることも上司には必要な視点だと感じました。