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坂上忍が嫌われることを怖れない理由に迫る

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書評 偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 


偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 (講談社+α新書)

 

僕は坂上忍さんがテレビ出演時に極端な意見でもハッキリとモノ申しているところがすごいと感じていました。

 

以前、バラエティで「ブスが嫌い」などと平然と言って話題になっていましたね。そういうタレントはかなり扱いにくいようにも思います。

 

なにより、そこまでやったら干されたり嫌われたりすることを怖れるものではないのかと思いますが、どうもそういう考えはなさそうです。

 

いったいどういった考えで行動されているのか知るために著書を読んでみました。

 

著書を読んでみて、そういう考え方だからああいうキャラクターなんだなということがよく分かりました。

 

必要以上に嫌われないことに必死になり、窮屈な生き方をしている方にこそ読んでほしい内容となっています。

 

坂上さんと同じように生きるには、強い精神力がないと大変だとは思いますが参考になる部分は大いにあります。

 

坂上忍 プロフィール

 

1967年生まれ

 

3歳から劇団に入団し、子役としいてデビュー。国民的子役の地位を得て、現在では役者、舞台演出、映画監督、子役養成スクールを手掛けている。

 

坂上忍が嫌われることを怖れない理由

 

①いい人にはなるな 

 

いつも穏やかで、普通の人なら起こりそうなことを言われても胸の内で消化して、微塵も怒りの表情を浮かべない温厚な人は、誰から見ても“いい人”ですよね。

 

でも、そうではない人が“いい人”になろうと思ったらどうなるでしょう?自分にウソをつき続けて無理をするしかない。これって心身ともにきわめて不健康な状態ですよね。

 

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坂上さんは30代前半の時にいい人になろうとして「いい人プロジェクト」を実施していた時期があった。

 

いい人に徹することができれば人間関係がもっとスムーズになるかもしれないと思ったことがきっかけだったそうですよ。

 

このいい人というのは、誰に対しても優しく、どんなことでも許せる人というもの。

 

結果、湧き起こった怒りの感情が消えることがなく渦を巻き、いい人として振る舞うことができても「彼らを許せない自分」が消えることはなかったそうです。

 

そして、あることをきっかけに鬼と化し本気でブチギレてしまった。

 

このことから、坂上さんは無理をしてはいけないことを学んだとのこと。

 

その考えがベースにあるからこそ、嫌われようが面倒くさいと思われようが言うべきことは言うというスタンスができあがっている。

 

僕自身も、いい人プロジェクトやってみたことがあります。

 

これ、本当にストレスたまりますし、オススメしません。自分に無理をして明るいキャラクターを作ったり、優しすぎる人を演じていると疲れます。

 

本当の自分とあまりにかけ離れた姿に変身することは一時的にならイイですが、なかなか難しいものだと思います。

 

わざと嫌われるキャラクターになる必要はありませんが、無理はしない方がいいと感じますね。

 

②いい仕事にするために強く意見する

 

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相手が誰であれ、言いたいことを言わなきゃ、自分のポジションを掴むことなんて到底、無理。

 

僕だって、どうしても「その場で言わなきゃ」と思った時だけ口にしているんです。でも、“そのとき”がきたら、たとえ仕事場がシーンと静まり返ろうが関係ありません。容赦なく噛みつきます。

 

社会人としてふさわしい言葉のチョイスやタイミングの見極め方はあります。でも、気づいていたのに黙ってやり過ごすことより、「意見すること」の方が、社会や所属するチームにとって大きなメリットになることが遥かに多いはずですから。

 

社会に出てみると、何を言っても否定されたり話を聞きいれてもらえないなんてことは普通にあることですよね。

 

だからと言って、何も言わないのは良くないと感じます。

何も意見を言わない部下という認識をされてしまったら信頼してもらいにくくなります。

 

極端なことを言えば、何も意見を言わない時点でいてもいなくても同じとみなされます。

 

とはいえ本当に上司に嫌われてしまうと良くないことが多いので、意見の仕方・表現は考えたうえで自分の意見を言う必要性はありますね。

 

③自分の発言は善と確信している

 

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他の人にどう思われようと自分のなかの善悪の価値観に従って行動し、それに責任をもって生きた方がずっと気持ちよく生きられるはず。

 

僕の場合だと、芝居のことや撮影現場のしきりのことで製作スタッフと言い合いになることがあります。その影響で撮影が中断することもある。

 

そんな時は反省するんですよ、僕だって。「もうちょっと、言い方があったんじゃないかなあ。ちょいと言い過ぎたかな」ってね。でも、言った内容については反省しません。だって間違いなく善だという確信をもっているから。

 

自分の善悪にしっかりこだわるだけで、周囲から際立つ人になってしまいます。なにもしなくても、「個性をもった人」になれてしまうんです。

 

僕としては、自分の意見が絶対善だ!と決めつけて考えてしまうのは頭が固すぎると思いますが、自分の意見を述べるためには必要な考えとも思います。

 

きちんと意見を言える人材だから個性が発揮できるという意味であって自分の意見が善だと確信しているから個性がある意見ということではないと思います。

 

それではまるで、どこかの政治家のようです。人の意見が受け入れられない頭の固い人ってことじゃないのか?

 

④白黒はっきりした意見を言う 

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自分の意見をはっきりさせることは、ある意味、誹謗中傷されるネタを周囲にばら撒くようなもの。でも、批判があってこそ生まれてくるのが「共感」だとも思います。

 

自分の意見をはっきり示せば、観ている側は「坂上忍はバカなことを言ってら」とイラッともできるし、「そのとーり!よくぞ言った坂上」と同調することもできるはず。

 

自分からなにかを提示するときは、主張がないのが一番ダメ。

 

中途半端な意見ばかりでは意味がないとも言えますね。

 

⑤嫌われてもいい覚悟を持つ 

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好かれることしか考えていない人は、どこまでいったら嫌われるかの経験則がないから、そのラインがあまりにも低く設定されてしまっています。ほんの少しでも、“相手に対して悪いかな”という気持ちが働いただけで、言おうとした言葉を引っ込めてしまう。でも、それでは相手に何も伝わりません。

 

好きでも嫌いでもない「何でもない奴」で終わってしまう確率は高くなってしまう。

 

極端に好かれようとしている人と、極端に嫌われないようにいい人を演じている人をみかけることがあります。

 

そういう人に限ってストレスが強そうに見えますよね。

 

坂上忍はいつから嫌われてもいいと考えるようになった?

 

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著書には40代を越え、役者生活も数えるほどになったことから“嫌われてもいいや”という覚悟をもったとのこと。

 

バラエティ番組で一切遠慮しないで発言しているのは、「バラエティ番組の仕事で、ずっと飯を食うつもりがないから」だそうです。

 

ゴマを擂って「また呼ばれるようにしたい」というような気持ちはさらさらありません。呼んでもらえることはとてもありがたい話ですが、二度と声がかからなくても構わない

 

この考えがあるから、嫌われることを怖れず行動できるということですね。

 

感想・まとめ

 

坂上忍さんが、嫌われることを怖れず思い切った発言をしている理由が分かりました。

 

①自分の意見を封じ、いい人を演じようとしたけれど無理だったから

 

②自己主張しない人間は個性のない人間とみなされてしまうと考えているから

 

③嫌われようとも自己主張して言った方が、いい結果を生むことが多いと考えているから

 

④バラエティ番組での強烈発言は、仮に二度と番組に出られなくなっても構わないと思っているから思い切ったことができている。ある意味捨て身とも言える。

 

個人的には、自分の意見をしっかり言う方が仕事で認められやすくなったり、会議が有意義になるという考えには同意見です。

 

会議で自分の意見を言わずに無言を貫いている人や他の意見を持っているのに賛成するだけの人は給料ドロボーですよ。

 

それぞれが本気でいいものをつくろうと考えているならば、全く違う意見が出てくるのは当たり前とも言えます。そこで、嫌われたくないからいい人を演じ、意見を言わないというのはナンセンスです。

 

そんなことなら、空気など読まずに強い自己主張をした方が確実に色々な発見があるので、積極的に発言する勇気は持ってほしいと思います。

 

ただ、多くの人が嫌われたくないと思うはずです。なぜなら、嫌われたら組織で生きにくくなるからですね。

 

上司の性格によっては出世できなくなったり、左遷されたりマイナス査定をされたりすることも十分に考えられます。

 

そう考えると、一番必要なスキルは「嫌われないような表現方法で自己主張をしていくこと」ということになります。

 

坂上忍さんは、まもなく50歳になります。

 

嫌われなくてもいいと覚悟をもったのは40歳を超えてから。

 

3歳から役者の世界で生きてきているのだから、40歳にもなれば大ベテランです。

 

そういう立場にいるからこそ、嫌われても構わないスタンスでやっていけるということもありそうです。

 

一般の社会人の方には真似できないくらい極端な意見が多かったですが、必要以上に人との摩擦は怖れず、きっちりと自己主張をすることの重要性は感じさせてもらえる内容でした。

 

できることなら嫌われずに自分の意見を出し、生きていきたいものですね。


偽悪のすすめ 嫌われることが怖くなくなる生き方 (講談社+α新書)
 

www.yocheckya.net

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